2018年 06月 21日
遠い日のfictionではない記憶
右に弧を描く..それとは気づかないくらいに緩やかな坂の上からその人は歩いてきました。
決まって雨がそぼ降る午後の時間
レインハットとブーツ、トレンチコート
全て白のエナメルで トータルしていて
湖畔を歩む白鹿みたいでした。
よく憶えているでしょ
自分でもびっくり
そのくせに持ち物は まったく ( .. )憶えていなくて 不思議。
力強い歩みと潔い装いだけに
強く惹きつけられました。とてもエレガント
でしたもの。
1度... . 間を置いて
ふたたび みたび
あの頃の梅雨季は 来る日も来る日も
降り続く そんな雨の日にしか現れない 人は
しとしと落ちる雨粒を肩に受けて
6月を楽しんでいるようでした。
まだとても若かった私が
いつまでも忘れない数少ない女性のひとりで
色褪せない記憶の憧憬です。
#6月の女
by juliet7yy0402_q97
| 2018-06-21 02:27